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tonberi & zu-cha 140SSリレー
『サクランボとクリスマス』
青い字が、tonberi
赤い字が、ずーちゃ です。
続きからどうぞ…↓
細い指を一本口に含むと、李央は舌を使いながら唾液を伊織の指に纏わせていく。
「…ん」
静かに響く水音と自分の指を吸う李央の濡れた唇に煽られて、さっき達したばかりの伊織の中心がまた熱く熱を持ち始めた。
李央は伊織の反応を窺うように視線を送り、更にもう二本の指を追加する。
李央が伊織を見るが目が合わない。伊織の視線は李央の口元に注がれているからだ。
口内に唾液を溜め、たっぷり塗り付ける。
「そろそろいいかな」
手首を掴み指を引きずり出すと、李央の身体がもう少し上へ移動する。
「指入れてみる?」
伊織の手を後方へ導き濡れた指先を後孔に押し付けた。
「…あ、」
自分がされることには慣れている筈なのに、初めて触れる感触に思わず怯んで掴まれた手を引きそうになった。
だけど李央はそれを許さずに、唾液で濡れた伊織の指で自分の後孔の入り口を撫で摩るように動かして、滑りを移していく。
「そうじゃない。指に力入れて」
遠慮がちな伊織にピシャリと言うと、意を決したように力の籠もった指が肉をかき分け奥へ奥へと入っていく。
「自分がされたらどこがいいか思い出して俺にしてみればいいよ。好きにしていいから」
ぎこちない手つきが上下し指も二本に増えていく。
ゆっくりと二本の指を抜き挿ししながら探るように掻き回し、ピンと間接を伸ばし、奥へと潜り込ませていく。
「李央の中、熱い。」
指に絡みつき締め付けてくる感触に、李央でなく伊織の方が吐息を漏らした。
体が密着してお互いの勃ち上がった半身が主張して擦れ合い、濡れた音を立てる。
李央の腰が伊織の指の動きに合わせるように揺れる。
「ンッ…俺も熱い。」
前からも後ろからも、身体を確かに這い上がってくる快感に表情を弛ませた李央が俯けば、少し見上げる伊織のうっすら開いた唇が見える。
「はあ…そろそろ欲しい…」
伊織の唇に噛み付き、後孔に力を入れ指を締め付けた。
「…ん…ふッ…ん、」
激しく扇情的に求めるようにお互いの咥内を愛撫し合い、熱い息を交差させ、どちらのものか分からない唾液がしたたり落ちる。
指が熱い、蕩けてしまいそうに。締め付けらる指で中を押し広げるようにぐるりと回せば、指先が李央の感じる部分を探り当てた。
「アアッ──」
李央の腰がビクンと跳ねると、首を振るように伊織の唇から離れる。
堪えた筈の声が無意識に次から次へと口内の外へと漏れていく。
「ンン…あっあっ…伊織…」
うなだれた頭を伊織の肩口に埋め、耳元へ唇を寄せて、熱い吐息と声を意図的に中へ送り込む。
「んぁ…ッ」
弱い耳が敏感に感じて、伊織は李央の体の下で身を捩り吐息を漏らす。
だけどいつもクールな李央が甘い喘ぎ声をあげて乱れる姿がセクシーで、もっと乱してみたくなる。
「李央、もっと鳴いてよ。」
さっき探り当てたあの場所を、忘れないようにもう一度指の腹で押してやる。
続きます…
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ぽちっと↓
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