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tonberi & zu-cha 140SSリレー
『サクランボとクリスマス』
青い字が、tonberi
赤い字が、ずーちゃ です。
続きからどうぞ…↓
「な、何言って…!!」「何言ってるんだ!」
二人同時に返した言葉が綺麗にハモっていて、李央は声をあげて笑う。
「何? 結構気が合ってるんじゃないの。」
李央の言葉に呆気にとられ二人は顔を見合わせて、でもお互いすぐに、ふいっと視線を逸らす。
「僕は李央に逢いにきたんだよ」
「それに李央としかしたくない…。」
俯きながらそう言い、李央の腕に手を這わせ二の腕を掴んだ。その時、
「ん?」
スーツの上から堅い何かに触れて伊織は不思議に思う。
「ああ。 これ?」
李央が胸の開いたワイシャツを更にはだけさせると、そこには肌に食い込むあのハーネスが見えた。
ハーネスと肌の隙間をを指でなぞれば、電話越しの李央の声が蘇ってくる。
先程と違い、今は目の前に臣がいる。
二人が絡み合う様子が、あの時よりも生々しく浮かんで、身体の奥に残したままの熱が疼く。それを振り払うように、伊織は疑問を口にした。
「どうしてこれ着けたままなの?」
「誰かさんの電話に邪魔をされて、まだ途中だからだ。」
伊織の質問に答えたのは臣だった。
「はは、臣期待させるなよ。勃っちゃうじゃん。」
臣が口を挟んできた事に目を丸くしていた李央がニヤリと笑うと、熱っぽく臣を見つめる。
その変化に伊織は気付きムッとした様に眉間に皺を寄せた。
「李央、」
絡み合う二人の視線を伊織の声が遮った。
「よそ見したら嫌だ。」
カウンターの下で李央の中心をスラックスの上から撫でると、布越しに根元を戒められているのが分かる。少し弄っただけで李央のモノは硬くなり始めた。
「李央は臣とやりたいの? それとも僕?」
李央は驚くでもなく伊織の顔を見る。
「可愛いなぁ、伊織は。」
股間を弄る伊織の手首を李央は掴むと、椅子を回し、その細い腰を抱き上げた。
「伊織のせいで本当に勃っちゃった。」
李央は伊織を腿の上へ向き合うように跨がらせ、勃起したモノを下から押し付けた。
「まだ一回も出せてないんだよね。」
「… ぁ…、」
身体に押し付けられる硬度と熱に、伊織は思わず吐息を洩らした。
ここがどこだろうと、期待せずにはいられない。
店内の視線がいっせいに集中する事にも堪らなく興奮を感じてしまう。
「僕の中に出したらいいよ。」
布を押し上げている塊が当たるように、伊織は腰をずらした。
「みんなが見てるけどいいの?」
そう言いながらも李央の手は既に服の中へ侵入し、伊織の肌を撫ではじめている。
「ンッ、」
少し冷たい李央の手に伊織の身体が逃げる。
「伊織。」
低い声に呼ばれ少し俯けば李央の唇に捕まった。
二の腕と腰をキツく捕まえられ強制的に腰を揺らされる。
お互いの服越しなのに、押し付けられる熱に後孔が疼いて、伊織は合わさった唇の隙間から甘ったるい喘ぎ声を零していた。
「見られても平気。」
角度を変えながらそう言って、また深く重ね合わせれば、水音が淫らに響き始めた。
「おい、ここをどこだと思ってる。」
見かねた臣が腕を伸ばしてきた。
絡み合う舌が気持ちいいと感じていれば、後ろへ引っ張られる力に唇が離れてしまった。
「んっ、臣邪魔するなよ。」
カウンターへ凭れ掛かった背中を反りながら、李央は臣に振り向く。
「伊織ってさ、本当可愛いんだよ。」
李央は臣を見つめたまま、伊織の双丘に食い込ませていた指先に力を込める。
続きます…
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ぽちっと↓
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