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tonberi & zu-cha 140SSリレー
『サクランボとクリスマス』
青い字が、tonberi
赤い字が、ずーちゃ です。
続きからどうぞ…↓
根元を握られた事で体内は臣をキツく締めた。
「ッ、」
余裕な事を言っていた臣の苦しげな呼吸に李央はにやける。
「そう言う臣も限界だろ……。」
息も切れ切れ言って伊織を見下ろした。
「臣なんか無視して二人で何処か行けばよかったね。」
伊織は快感に酔いしれ、耳に届く李央の言葉がぼやける。
「二人で?」
限界まで張りつめた李央の熱に、身の内を荒らされ、身体の芯を揺すられて、伊織の思考は真っ白に塗り潰されていく。
「あ、イきそ…… 李央、一緒にイきたい。」
手を伸ばして強請る伊織の開いたままの口端から、溢れる唾液を啜れば、びくびくと収縮する内壁が更に李央を締め付ける。
「臣になんか会わせるんじゃなかった。」
真剣な顔付きで、伊織の瞳を見つめながら追い立てた。
伊織の全身は強張り、もう限界なのがわかる。
「おい、どういう意味だ。」
李央の発言が気に食わない臣は、乱暴にベルトを外しにかかる。
「今度は、いやってほどイけ。」
快感が開放され李央は息を呑む。
戒めを解いたと同時に、臣は李央の前立腺を、張り出した雁首で容赦なく抉った。
「―― ン、ああッ」
堰を切るように堪えていた熱が伊織の最奥へと放たれる。
「李央―― ッ」
それと同時に伊織も声を詰まらせる。 びゅくっと噴き上げた熱の飛沫が捲れたシャツを濡らし、伊織の顔まで滴らせた。
止まらない腰の痙攣に李央は長く喘ぐ。
「ンッ…… 伊織…… 凄い飛んだね。」
快感の波が穏やかになると、首を伸ばし伊織の頬に付いた精液を舐めた。
「気持ちよかった?」
「うん……。」
「俺も。」
口内に含んだ精液を飲み、伊織にキスをする。
また熱が上がるようなキスに李央の中が締まり、臣を道連れにした。
「ッ……」
伊織とキスを続ける李央に、臣は後ろから強く腰を押し付け、最奥に熱情を叩き吐ける。
それでも尚、李央の腰を掴み数度腰を振れば、李央の中は応えるように蠢き、残滓の一滴まで搾り取られる。
最後にもう一度奥を突き、いまだに激しく口づけを交す二人の上にガクリと倒れ込んだ。
「ンッ…… 臣重い。」
チュッと伊織の唇を吸いながら離れた李央は、突き直した手に力を込め、肩に掛かる重さに振り返る。
「終わったなら退いてくれない?」
「俺には随分な扱いだな。」
邪険にされ舌打ちをした臣が起き上がり腰を引いた。
「はっ、ン…そうじゃないよ、愛情の裏返しってやつ。」
そう言って肩越しに見つめる瞳から、臣は僅かに目を逸らし、「どの口が言ってんだ。」と、聴き取れないくらいの声で呟いた。
「別に信じなくてもいいけど?」
そう言って李央はわざとらしく嘲って笑う。
そんな二人を交互に見ながら伊織は、つまらなそうに呟いた。
「二人とも素直じゃないね。」
その言葉に二人は目を丸くして伊織を見た。
怒ったようにふてくされた、でも真剣な顔。
一瞬真面目な表情をした李央は、臣の肩を押しやり離れさせると、まだ挿ったままの状態で体重をかける。
「怒ってる伊織も可愛いなぁ。」
笑った李央は腰を突き出す。 「まだ欲しい?もっと汚されたい?」
「あ…… ッん、」
達したばかりの余韻で、まだ体の中は熱い。李央もまだ硬度を保っていて、少し突かれただけでも伊織はゾクゾクとした快感を覚える。
「別に…… ッ、怒ってなんか…… ぁ、」
李央はクスクスと笑いながら、悪戯のように腰を動かして伊織を喘がせる。
「ほら、どうして欲しいの」
続きます…
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