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tonberi & zu-cha 140SSリレー
『サクランボとクリスマス』
青い字が、tonberi
赤い字が、ずーちゃ です。
続きからどうぞ…↓
「ぁ…待っ、て…」
押し上がってくる快感に身体が構えた瞬間、「なーんちゃって」と、李央は軽い声と同時に体内のモノを引き出した。
「もうしない。」
「へ?」
伊織はテーブルに肘を突き、怠い上半身を起こし気の抜けた声を出した。
「だから、もうしないって言ったの。」
李央はにこやかに笑う。
李央の言葉に一瞬驚きの表情を浮かべたが、「あ、そ…」と、すぐに沈んだ瞳は李央から視線を外した。
テーブルの上で身体をずらし床に脚を降ろし、後孔からトロリと李央の白濁が滲み出てくるのも構わずに落ちていた下衣を身に着け、酒と体液に塗れたシャツのボタンを留めていく。
「待って。」
ボタンを掛けている手に李央の手が重なると、伊織は顔を上げた。
「こんな濡れた服着たら、風邪引くよ。」
折角止めたボタンを李央は外していく。
「伊織に似合う服があるんだけど、着てくれるよね?」
シャツが肩から滑り落ちまた肌が露出する。
「いいよね?」
その肌に唇を押し付ける。
「何?別に濡れてたって構わないのに。」
李央は冷たいんだか優しいんだか分からない、気まぐれだ。
伊織は、肩にキスを落とす李央から逃げるように一歩下がり、怪訝な表情を浮かべた。
「逃げないで、こっち来て。」
手首を掴み引き寄せると、置いてあった見覚えのある紙袋を、持ち上げて見せる。
手を引きカウンターを背に李央は椅子に座り、前に伊織を立たせた。
「今日はクリスマスらしいよ。」
そう言い李央は紙袋の中から何かを取り出した。
「ほら似合う。」
伊織の頭にはサンタの帽子が被せられた。
「上と下もあるから、これに着替えて。」
李央が手に持つサンタの装いに、伊織は少し戸惑う。
「僕が、これを着るの?」
「そうだよ。」
滑らかな光沢感のベルベット素材の、フード付きケープとマイクロミニのショートパンツは、サイズからして李央や臣は着ないだろう。
「ねえ、これ初めから僕に着せるつもりだったの?」と、訊けば、李央は笑いながらケープを有無を言わさずに着せてしまった。
全てを身につけた伊織は頬を赤らめている。
「やっぱり似合ってる。」
「あっ、」
満足そうな李央は、伊織の腰を抱き、自分の上へ座るように跨がらせた。
「可愛い……。」
耳元で囁きショートパンツの双丘を撫でる。
「俺のサンタさん。」
捕まえるように二の腕を掴み、妖しく笑った。
「訳わかんない、さっきはもうしないって言ったくせに。」
体を捩り李央の手が緩んだ隙に、伊織はカウンターのミニツリーに手を伸ばし、オーナメントの小さな鐘を摘み取る。
そして李央の首輪に指を挿し入れ引き寄せた。
「じゃ、李央はトナカイだね。」
そう言って、その鐘を首輪に結びつけた。
首元に付いた鐘を指で掬い眺めた。
「はは」
軽く笑った李央は、少し高い所にある唇を見つめる。
「クリスマスの夜は、まだまだこれからだね。」
熱い吐息を吹きかられ、伊織は腰を疼かせた。
「李央……」
近付いてくる唇を拒否できない。
また李央がくれる快楽に、身を委ねる覚悟をした伊織は瞼を閉じた。
カウンター席で縺れ合う二人に、他の客達も興奮を抑えきれない。
店内のあちこちで始まる淫らな光景に、臣はカウンターの中で溜息を吐いた。
「もう、好きにしろ。」
李央の膝の上で揺さぶられる伊織を、流し見ながらグラスを傾けて、
「今日はクリスマスだしな……。」と、そっと呟いて苦笑した。
『サクランボとクリスマス♪』 ―― end
(30) →prev
このお話の続編は、Tonberi様のサイトで → 『JEALOUSY 』 junkie洸希×李央
ぽちっと↓
「サクランボとクリスマス」ブログ更新お疲れさまでした!!!
返信削除こうして読みやすく掲載してくれてありがとう。
これさ、読み終わって思ったんだけどさ…
いいとこ持ってってんのがまさかの臣じゃん?!(笑)
うまくまとめて持っていきやがってる(笑)
臣の奴やってくれたな←今更気が付いた
あの時の興奮具合が日々のやる気になってたんだなーと本当に思う(´Д`)
李央でまた何か書けたらいいな~
改めて楽しませてくれてありがとうございました\(^o^)/
わぁーんトンちゃん!!\(^o^)/
返信削除コメントありがとう!
レス遅くてごめんねぇ(>_<)
コピペするだけやのに、えらい長いことかかってしもて…(´Д`)ハァハァ
クリスマスの話やのに、もう桜も散ってしもたなぁ(´Д`)ハァハァ
ぐふっ、最後ちょっと臣に丸投げしたらまとめてくれた感ありありやったかもww
やっぱり臣は男前キャラやしね♪
コピペしながら読んでると、あの時のやりとりのテンションとか思い出したよ!
ぐぁーー!トンちゃん、そうきたか!とか(´Д`)ハァハァ
楽しかったよね!またやりたいよぉ。
うわぁん!李央でまた何か書いて!書いて!
正座して待ってるよ!
こちらこそ、書きながらまた楽しませてもらったよ♪
ありがとね!!\(^o^)/またやろね!←(大事な事だから2回言っとくw)