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2017年3月6日月曜日

『出逢えた幸せ』第一章:聖夜と生クリーム味の……(1)


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第一章:聖夜と生クリーム味の……(1)

 

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 大学の構内って、エッチする場所は意外にあちこちにあって、午後の講義のない空き教室は滅多に人が来ない。だから利用するカップルは結構多いらしい……。

 ……って、年上のお姉さまに教えてもらったんだけどね。

 *

「んっ!ァんっ…… はッ…… あんっ…… あッ」

 机に手をついて、中途半端に下着をずらし、スカートをたくし上げられた状態で背中を仰け反らせ喘ぐ女。

 後ろから突き上げて、激しく揺さぶると、

「あっ!ん!やぁんっ!イッちゃ……っ!」

 広くて誰もいない空間のせいか、女の声がさらに大きく、こだましたように響いた。

「声、大きいよ。センパイ?」

 苦笑しながから たくしあげたスカートから覗くその双丘を鷲掴み、俺はさらに腰の動きを加速させた。


 今から30分程前、学食で遅いランチを食べていたら、

「高岡 直くんだよね?ひさしぶり!」と声をかけられた。

 一口大に切ったハンバーグをフォークに刺して、まさに口に入れようとしていた瞬間だった。

 口の前でハンバーグを止めたまま、俺は目線だけを上に上げる。

 ウエーブのかかった長い髪、大きな目に長い睫の、結構可愛い、どちらかと言うと好みのタイプな、女子学生がにこっと微笑んで俺の顔を覗き込んでいた。

(―― 誰だっけ……)

「最近、サークルに顔出してくれないけど、忙しいの?」

「はぁ……」

(―― あ…… サークルの先輩か!)

「あっ!バイトが忙しくってつい!すみません」

 俺、今年入学した頃に誘われるがまま色んなサークルに入っちゃって、どこに所属してるか正直分かんないんだよね……。

「直くん、時間あるかな?よかったら少しだけ付き合ってほしいんだけど……」

 そして、この講義の無い空き教室に連れてこられて……。なんていうか……誘われたわけで……。

 まぁ、この手の誘いはよくある事で……。

 昔から「可愛い~」ってよく言われてて、なぜか年上の女性には結構モテた。

「好きです、付き合ってください!」って告白も多いけど、大学生になってからは、こういう、その場限り的な流れで女の子を抱いちゃう事が多くなった。

 誘われるとどうしようもなく、気持ちとは別に身体の方が先に反応してしまうわけで……。

(だって若いし…… 誘われたら、断れないし…… 今は決まった彼女もいないし……)

 今が楽しければそれでいい、セックスなんてそんなもの……。

 お互いが気持ちよければそれでいい。

 そう思っていた。





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