2017年9月15日金曜日

『出逢えた幸せ』第三章:身体と愛と涙味の……(12)

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第三章:身体と愛と涙味の……(12)


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 熱いシャワーを頭から浴びていると、眠気や気だるさも幾分すっきりしてくる。

 少しだけ頭がすっきりすると、またさっき見かけた透さんの事を思い出してしまう。 今、考えたところで、どうにもならないのに。

 透さんがこちらに気付いていない可能性もあるし。

 でも、気付かれていたとしても…… 自分がどこで何をしていようと、それを透さんにどう思われようと、気にする事はない…… と、思うんだけど…。

 ―― なんでこんなに…気になるんだろう。

 透さんに、みっきーとキスしているところなんて見られたくないし、昨夜みっきーと関係を持ってしまった事も、知られたくない。

 もし透さんがこちらに気付いていたら…… と、思うと、胸の奥の方がキューーッと掴まれたように痛くなる。

 今度、透さんに会ったら訊かれるだろうか。 そしたら、なんて応えれば……。

 もしも透さんに、みっきーの事を訊かれて、昨夜初めて会って成り行きで抱かれました、とか?

 そんな事言えるわけがない。
 つか、言いたくない。
 きっと呆れられる。

 透さんにどう思われてもいいじゃないか、と言う気持ちと、呆れられたくない、嫌われたくないって気持ちが入り混じって、頭ん中ごちゃごちゃになってる。


「直、着替えとタオルここに置いておくからな」


 出しっぱなしのシャワーに打たれながら、目を閉じてグルグルと考え込んでいると、シャワーの音に混じってドアの向こうから、みっきーの声が聞こえてきた。


「あ、ありがとう……」


 みっきーの事だから入って来るんじゃって、ちょっと身構えたけど、そんな事は考えすぎだったようで、ドアの向こうに人の気配はすぐに消えた。

 そっとドアを開けてみると、バスタオルと……、


「着替え……?」


 さっきまで着ていた俺の服はどこにも無くて、白いシャツが一枚。 広げてみると、俺が着るにはかなりデカイ。


「下着が無いんだけど……」


 タオルで身体と髪の水気を拭き取って、仕方なく白いシャツだけを羽織る。
 袖も丈も俺が着るには長過ぎなんだけど。 これってもしかして…… 俗に言う……。


「彼シャツかよ」


 みっきーの考えていそうな事だと、溜め息が漏れた。

 自分の姿を鏡に映してみると、第2ボタンまで開けたシャツの隙間から、みっきーが昨夜付けた赤い痕が見えて、ギョッとして思わず目を固く瞑った。

 しかも下着を穿いてない状態で、このままリビングへ行けと?


「スースーする……」







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