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2017年9月25日月曜日

『出逢えた幸せ』第三章:身体と愛と涙味の……(20)

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第三章:身体と愛と涙味の……(20)



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 —— プロポーズ? 
 なんかびっくりして、目が覚めてきたぞ……。 いや、これは、みっきー特有のジョークかな。 俺が本気にして慌てるのを面白がってるんだ。…… と、思う……。

 だけど、背中から俺を抱きしめているみっきーを、肩越しにチラッと振り返れば、これ以上ないくらいに真剣な眼差しに囚われて、目を逸らすことが出来なくなってしまった。


「あ、でも、俺……」


 だから俺も、真剣に考えて応えないといけないと思ったんだ。


「…… 何?」

「もう、俺の息子、勃たないかも……」


 あー? 俺、こんな時に何言ってんだ? って、言ってしまってから思ったけど。 …… だけど、プ、プロポーズって、その先にあるのは結婚でしょ? 生活でしょ? だからこれは言っておかないとって、なんか頭の中に浮かんでしまったのを、そのまま口に出してしまったんだ。


「えーーー?なんで? 何の心配? 昨夜、あんなに元気だったじゃん」

「それは、なんか桜川先輩に薬を飲まされたから…… あの前に、ゆり先輩に迫られたのに、勃たなかったから……」

「ぶーーーーーーーーーっ!」


 みっきーは、俺から体を離して、文字通り腹を抱えて笑っている……。


「ちょっ、笑いすぎ! 真剣に悩んでいるのに!」

「ごめんごめん、じゃあ、今から試してみる?」

「え? 今からヤるって事? 俺、もう後ろ無理だよ?」


 慌ててベッドの端へ逃げる俺。


「だから、そこは使わないから…… ね?」


 そう言いながらみっきーは、また俺の体を抱き寄せる。 大きな手に顎を掬い上げられて、そのまま唇を塞がれた。

 侵入してきた舌は、ゆっくりと優しく俺の咥内を愛撫する。
 優しい刺激は、逆に快感で気持ちよくて、じわじわと腰にくる感じで。
 そこに熱が灯るのに、時間はかからなかった。


「ほら、硬くなってきたじゃない」


 みっきーはそう言いながら、イージーパンツのゴムの隙間から手を滑り込ませて、下着の中の俺のモノに指を絡ませる。
 ゆっくりと上下するみっきーの手が気持ちよくて、身体の奥が疼きだしてくる。


 —— あぁ…そう言えば……。
 ゆり先輩とはダメだったけど、その後、透さんの口で達った時の感覚を思い出して、下半身硬くしてたんだった!

 なんだ…… 俺……、女の子は本当にもうダメなんだな……。 なんて、今更ながら自覚してしまった。


「直、気持ちよさそう。 もっと気持ちよくイかせてあげるから、その後ちょっと眠ろうね」


 そう言いながら、みっきーの頭が俺の下半身へと移動して、ズボンも下着も下ろされて…… 柔らかい唇が、雫を滴らせ始めている蜜口に、優しく口づけた。

 先端から温かい咥内へ迎え入れられて、感じる場所を知り尽くした、みっきーの舌が絡み付き、淫らな水音を立て始める。

 みっきーがくれる快感を身体は素直に受け入れた。 すぐに目の前が真っ白になっていく。 
 昇り詰めた熱をみっきーの咥内へ放った頃には、俺は気持ちよくて、ふわふわと意識が遠のいて眠りに落ちていった。


 仄かに……、煙草の匂いがしていた。


 —— あぁ、この匂い……、嫌いじゃないかも……。




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