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2015年11月22日日曜日
R18BL短編『うそつき』(9)
はじめて読む方は、こちらから。
(9)
「可愛いね、キスだけで感じちゃったの?」
「な? うわっ!」
上掛けをパッと捲られて言われた言葉に、俺が何も着ていないことに、初めて気が付いた。
「アンタ、本当に最低だ。」
「だって酔ってたから、苦しそうだったし、吐いたりして服を汚してもいけないしね。」
そんな子供騙しな嘘をよく言うと、呆れてしまうけど、下から睨んだくらいじゃ、この人にはちっとも効きそうになくて。
上掛けを剥ぎ取られて、さらけ出された肌が、西脇さんの視線に灼かれたように熱い。
さっきのキスだけで、しっかりと勃ち上がっているそこに、西脇さんの指が絡められて、思わず身体が跳ねた。
「あっ、や、……ッ」
跳ねる身体を押さえ付けるように、西脇さんが体重を掛けてきて、また唇が塞がれる。
俺の咥内を弄びながら、片手は俺の屹立を握り上下させ、もう片方の手の指先が乳首を弄る。
「―ッ、ん……、うぅ……っ!」
西脇さんの手が上下する度に、溢れ出す先走りがクチュクチュと淫らな音を立てた。
人に触られるのなんて初めてで、もうすぐにでも達してしまいそうな予感に、俺は慌てて首を横に振って、キスから逃げた。
「―いやっ、だっ!」
そう訴えているのに、返ってきた言葉は、
「愛してる、千聖。」
そうして、唇が首筋から胸へと下りていく。
――愛してる、なんて、この人はきっと誰にでもそんなことを言ってるんだ。奥さんがいるのに、そうやって適当に遊んでいるんだ。
そう分かっているのに、与えられる刺激に身体はすぐに反応してしまう。
「…… あ……っ、」
唾液を含んだ舌に、硬く尖った胸の先を転がされて、思わず背中が撓る。
「あれ、ここ気持ちいいの?もしかして、もう誰かが開発済みだった?」
「ーッ違……!」
言われた言葉に顔が熱くなる。自分が女の子に興味がないって気が付いたのは、いつだっただろう。
いつも気になってしまうのは、同性ばかりで。
続きます。。
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